百日咳
百日咳は、一年を通じて発生します。小児を中心に、乳幼児期の予防接種の効果が減弱した成人など、いずれの年齢でもかかります。
特に乳児では、重症化する可能性があることから注意が必要です。
症状や感染経路などを知り、早期発見と感染予防を心がけましょう。
都内での流行状況
百日咳とは
百日咳菌による感染症です。
感染経路として、患者の咳やくしゃみに含まれる菌を吸い込むことによる飛まつ感染、
菌が付着した手を介して口や目などの粘膜から体内に入り感染する接触感染などがあります。
症状
7~10日程度(最大20日)の潜伏期間の後、風邪症状がみられ、次第に咳の回数が増えて程度も激しくなります(カタル期:約2週間)。
その後、激しい連続した短い咳が出て、息を吸うときに笛のような音が出ることを、何度も繰り返すことがあります(痙咳期:約2~3週間)。咳のし過ぎで吐くことや、顔が真っ赤になります。
夜間の発作が多いですが、年齢が小さいほど症状は多様で、乳児期早期では特徴的な咳がないこともあります。無呼吸発作からチアノーゼ、けいれん、呼吸停止と進展することがあります。
合併症としては肺炎や脳症などもあり、特に乳児では注意が必要です。
激しい咳は徐々におさまりますが、時折、発作性の咳がみられます(回復期:2~3週間)。成人では咳が長期間持続します。
全経過で約2~3か月で回復します。
治療
主に抗菌薬による治療を行います。また、咳が激しい場合には咳止め等の対症療法が行われることがあります。
予防
百日咳の予防には、生後2か月から定期接種として接種可能な5種混合ワクチンの接種が有効です。ただし、接種後年数が経過した人等での発症も見られます。
併せて、基本的な感染症対策を心がけましょう。
感染症対策
- 手洗い
流水と石けんを使い、こまめに手洗いを行いましょう。タオルの共有は避けてください。 - 咳エチケット
咳やくしゃみをする時には、口と鼻をティッシュ等でおおいます。
とっさの時は、ハンカチ・衣服の袖や上着の内側で口と鼻をおおい、周りの人に直接飛まつがかからないようにしましょう。 - 消毒
子どもが日常的に触れるおもちゃや手すりなどは、アルコールや次亜塩素酸ナトリウムで消毒しましょう。
次亜塩素酸ナトリウムを金属部分に使用した場合は、腐食させるため、10分ほど経ったら水拭きしてください。
次亜塩素酸ナトリウムは漂白作用があるため、直接手指には使用せず、消毒する時は手袋を着用してください。
保育園、社会福祉施設の感染予防
保育園関係者向け
社会福祉施設等関係者向け
お問い合わせ
北区保健所 保健予防課 感染症係
〒114-0001 東京都北区東十条2-7-3
電話:03-3919-3102
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