東京2025デフリンピックメダリスト表敬訪問&スペシャルインタビュー
デフリンピックでメダルを獲得された北区ゆかりのアスリート3名にお越しいただきました!
2026年1月13日(月曜日)「東京2025デフリンピック」でメダルを獲得された、北区ゆかりのアスリートの3名が北区長を表敬訪問されました。
また、表敬訪問後は来庁された区民の皆さまがメダリストのお見送りに参加し、メダル獲得を祝福しました。
山田真樹選手は陸上競技で400mと4x400mリレーそれぞれで金メダル、200mで銀メダルを獲得。さらには400mと200mで日本デフ新記録を更新しました!
岡田拓也選手、森重英威豪選手は男子サッカーで銀メダルを獲得。これは日本デフサッカー史上初の快挙です!
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東京2025デフリンピック
※北区HPのデフリンピックページに詳細がありますので、ぜひご覧ください。
スペシャルインタビュー
区長表敬訪問後に実施したインタビューの内容をご紹介いたします!
【左下から】北区聴覚障害者協会 當会長・やまだ加奈子 北区長・北区議会 青木博子 議長・北区議会 石川さえだ 副議長
デフリンピックのご活躍誠におめでとうございます。早速ですが、メダルを獲得されたときの気持ちを教えていただけますでしょうか。
山田選手
私は、今大会、400m、4x400mリレー、200mの3つの種目で出場し、すべての種目でメダルを獲得することができました。
実は、それぞれの種目ごとにゴールする瞬間のポーズを考えていましたが、実際は競技に夢中で3種目それぞれポーズを変える余裕はなかったです(笑)
特に400mの金メダルは東京2025デフリンピック日本人第一号の金メダルだったので、会場だけでなくメディアを通して日本中が盛り上がった実感があり、とても嬉しかったです。
森重選手
私は初めての国際試合で出場に対して嬉しい気持ちもありますが、個人として納得がいくプレーができなかったので、まずは2026年のアジア大会で優勝し、また今後開催されるワールドカップなどでも活躍できるように頑張っていきたいです。
岡田選手
3年前にマレーシアで開催されたデフサッカーワールドカップも銀メダルでした。今回も銀メダルで個人的には悔しい気持ちも大きいですが、デフサッカーの歴史上で予選を突破したことやメダルを獲得したことはこれまで1度もありません。そのような歴史の中、予選を突破してメダルを獲得することができたのは、嬉しく思っています。
今大会で特に印象的だった試合や場面があればぜひ教えてください。
山田選手
全ての試合が印象に残っていますが、特に嬉しかったのが観客の方がサインエール(※1)を使って応援をしてくれたことです。競技中サインエールを見てたくさんの力をもらえました。それに観客だけではなく選手同士でサインエールをすることで、選手間の交流や連帯感が生まれました。
森重選手
準々決勝のイギリス戦です。勝利した後、仲間との喜びを分かち合う瞬間が大会で一番印象に残っています。苦しい試合だったのですが、試合終了後は苦しかったなという思いより喜びの気持ちが強く、みんなの喜ぶ姿がどの試合よりも一番輝いているように見えて一番嬉しかったです。
岡田選手
印象に残っている試合は2つあります。1つ目が開幕戦のオーストラリア戦、2つ目はイギリス戦です。オーストラリア戦は開幕戦ということもあって、デフリンピックで最初の試合でした(※2)。その試合で、私は個人として4ゴール、チームとしても8対0で勝利しました。個人としてもチームとしても良いスタートを切れたので、勢いに乗れたという意味で印象に残っています。2つ目のイギリス戦は、2年前にイギリスに3週間ほどサッカーを学びに行った際のチームメイトがイギリス代表として出場していました。顔見知りがたくさんいる試合でやりにくい部分もありましたが、しっかりと同点ゴールを決めることができました。そして、逆転勝利をすることが出来たのは凄く喜ばしいものがありましたし、元々一緒に戦っていたイギリスのチームメイトに勝利したことは、誇らしい気持ちになりました。
(※1)デフアスリートに目で伝わる応援「サインエール」。きこえない・きこえにくいアスリートに観客の応援を伝えるため、東京2025デフリンピックに向けてつくられました。山田選手はサインエールの制作にも携わられていました。
(※2)オーストラリア戦はデフリンピック開幕前日の11月14日に行われたため、デフリンピックで最も早く開催された種目・試合でした。
デフリンピックが行われた2025年はどんな1年だったでしょうか。
山田選手
本当に長い一年でした。プレッシャーや忙しさから「デフリンピックが早く始まって欲しい」という気持ち、わくわくして「まだ始まってほしくない」という感情が交錯して葛藤の多い1年でした。
森重選手
2025年当初は大きなケガをしていて、日本代表には選ばれていませんでした。その後、日本代表のチャンスが生まれ、自分のプレーを監督にアピールすることができ、メンバー入りが叶いました。チームで最年少の選出でしたが、最年少ということは気にせず、結果を残すという気持ちだけですべての試合や合宿に挑んでいました。この1年が始まったときの目標は日本代表のメンバーに入ることでしたが、代表に選ばれてからは金メダルを獲得するという目標に変化し、本当に面白くて幸せな1年でした。
岡田選手
2025年は、周囲から見れば1年を通してたくさんの不安やプレッシャーを感じるような場面があったのかと思いますが、その不安やプレッシャーを楽しむことができるのが自分の強みです。その強みを生かして楽しい1年を過ごすことができました。
2025年は凄く変化のある年でした。3年前にマレーシアで開催されたデフサッカーワールドカップからデフサッカーが注目されはじめ、4月には国立競技場で試合をしたことがメディアで話題になりましたし、個人的にも所属チームで行っているサッカースクールに関わり始めるなど、多くの変化、新しい景色をプレッシャーなど感じることなく楽しむことができました。それぞれが良い経験でしたし、とても楽しく幸せな1年でした。
今後の目標や抱負を教えてください。
山田選手
今回の東京大会でトルコの選手に感銘を受け、その選手の姿を見て今後の自分がどうあるべきかを感じました。そのトルコの選手は、8年前にトルコのサムスンで行われたデフリンピックで、400メートルで優勝し、その時私は2位でした。その大会から8年経ちましたが、彼の下に若い選手が育っていました。その若い選手に陸上を始めたきっかけを聞くと「8年前のトルコ大会で優勝した彼の姿を見て始めた」と言いました。
私はその姿を見てとてもかっこいいと感じ、自分も同じようにメダルを獲得して、デフの子どもたちに見てもらい、8年後には一緒に陸上競技をしたいと思いました。それが私の新しい夢です。次は自分のためではなく、子どもたちのために8年間頑張っていこうと思います。
森重選手
2026年は大きな大会が2つあります。1つ目は23歳以下のワールドカップです。この大会ではデフリンピックで活躍できなかった悔しさを胸に、自分が中心選手として活躍したいです。そして、ワールドカップで活躍した勢いをもって、2つ目のアジア大会に臨みたいと思っています。アジア大会のようなフル代表の大会でも活躍できる選手のなれるよう、頑張っていきたいです。
岡田選手
2026年の目標は3つあります。
1つ目は、いい意味でサッカーから離れるということを考えています。2026年は前回大会優勝したアジア大会があります。この大会は、自分が主体としてというよりは、今育ってきている若手たちを主体としてどう勝たせられるか、その選手たちに何を伝えられるか、という次世代育成の部分に力を入れていきたいと思っています。そのような意味でサッカーから離れるということを考えています。
2つ目は、デフサッカーの普及をしていきたいと思っています。所属チームであるユナイテッドFCのサッカースクールに加えて別のサッカースクールの担当をすることになったので、サッカーをやってみたいという次世代のデフの子どもたちの育成にも力を入れていきたいです。
3つ目は、聴覚障害の普及活動です。私の両親は健常者ですが、私と兄がデフリンピックに出場する姿を見たことがきっかけで、地元の手話サークルで手話を学び始めました。そういったきっかけを与えることの重要性に改めて気が付いたので、今後、自ら積極的に活動し、講演や普及に力を入れていきたいと思っています。
3つすべて大きな目標ですが頑張ります!(笑)
最後に、応援していただいた区民の皆さまへメッセージをお願いします。
山田選手
2025年新年号の北区ニュースでやまだ区長との対談記事が掲載されたことで北区内で私のことを知ってくれる方々が増えました。実際に地域やお店などで声をかけてもらう場面がありとても嬉しかったです。デフリンピック期間中もたくさんの応援をもらうことで、とてもいいパフォーマンス魅せることが出来ました。改めてたくさんの応援やサポートをありがとうございました。
森重選手
大会期間直前に行われたキャラバンカーイベントや、サッカーパブリックビューイングにもたくさんの方が来ていただいたことを聞いていました。大会期間中メンタルが苦しいこともありましたが、そのような情報を耳にするたびに力をもらいました。私は北区在住のアスリートとして躍動する姿を多くの方に知っていただきたいと思っています。これから、さらに活躍できるように私も頑張りますので、引き続き応援よろしくお願いします。
岡田選手
デフリンピックではたくさんの応援ありがとうございました。私は駿台学園高校に3年間通っていましたが、北区はいい意味で景色が変わってないです。本当にいい意味全然変わってないですね(笑)
デフリンピックや世界の舞台が、憧れから夢となり、目標となってやがて現実としてプレーできるという過程の中で、3年間の高校生活を北区で過ごすことができて、北区は私にとって思い出深い場所です。
私だけでなく皆さんも一緒に夢に向かって頑張っていければ嬉しいです。
北区民の皆さん、サンキュー!!
山田選手、森重選手、岡田選手、お忙しい中お越しいただき誠にありがとうございました!
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