ヘルパンギーナ
ヘルパンギーナは夏に乳幼児を中心に流行する感染症の一つです。
保育園、幼稚園、学校などでの複数感染事例が報告されていることから注意が必要です。
症状や感染経路などを知り、早期発見と感染予防に心がけましょう。
- 都内での流行状況
ヘルパンギーナとは
エンテロウイルス属のウイルス(コクサッキーウイルスA群、エンテロウイルス71型等)による感染症です。
感染経路として、
- 患者の咳やくしゃみに含まれるウイルスを吸い込むことによる飛まつ感染
- 水疱の内容物や便の中のウイルスが、手を介して口や眼などの粘膜から体内に入り感染する経口及び接触感染
などがあります。
回復しても、便の中に2~4週間はウイルスが排出されることがあるので、注意が必要です。
おもな症状
2~4日の潜伏期間の後、38度以上の突然の発熱に続き、口の中の奥の方に直径1~2mm、大きいものでは5mmほどの水疱や潰瘍ができます。
水疱や、水疱が破れたことによる口腔内の痛みのために不機嫌、食欲不振になり、脱水症状を起こすことがあります。2~4日で解熱し、7日程度で治癒します。
治療
治療薬や予防のためのワクチンはありません。対症療法となります。
水分補給に努め、柔らかく、刺激の少ない食事を工夫しましょう。
まれに髄膜炎や急性心筋炎を起こすことがあります。ぐったりしている、呼びかけに対する反応が鈍い、意味不明の言動が見られるなどの症状が現れた場合はすぐに受診しましょう。
感染症対策
- 手洗い
- 感染予防には、流水と石鹸でのこまめな手洗いが有効です。特にトイレの後、おむつ交換の後、食事の前には、しっかり手を洗いましょう。
- タオルの共有は避けましょう。
- 咳エチケット
咳やくしゃみをする時には、口と鼻をティッシュ等でおおいましょう。 - 消毒
- エンテロウイルス属のウイルスにはアルコールでの消毒は効果がありません。子供たちが日常的に触れるおもちゃや手すりなどは、次亜塩素酸ナトリウムで消毒しましょう。
- 次亜塩素酸ナトリウムを金属部分に使用した場合は、腐食させるため、10分ほど経ったら水拭きしてください。
- 次亜塩素酸ナトリウムは漂白作用があるため、直接手指には使用せず、消毒する時は手袋を着用しましょう。
保育園、社会福祉施設の感染予防
保育園関係者向け
社会福祉施設等関係者向け
お問い合わせ
北区保健所 保健予防課 感染症係
〒114-0001 東京都北区東十条2-7-3
電話:03-3919-3102
北区保健所 保健予防課 感染症係へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。