蚊の発生防止対策
日本では公衆衛生の向上により、蚊が媒介する感染症は少なくなってきました。
しかし、近年、海外ではデング熱やジカウイルス感染症などの蚊媒介感染症が広がりを見せています。
海外渡航者を介して国内にウイルスが持ち込まれる、航空機などにより感染蚊が流入するなどして、日本国内で蔓延する危険性は十分にあります。

蚊の生態
蚊は、水面に産みつけられた卵がボウフラとしてふ化し、水中で成長し、成虫になります。
夏場は条件がよければ卵から1~2週間で成虫になります。吸血するのはメスのみです。
蚊の発生を防ぐには(幼虫対策)
蚊の発生を防ぐには、水たまりをなくすことが最も有効です。
蚊はペットボトル1杯程度の水が、1週間以上たまる環境があれば成虫となります。
特にヒトスジシマカは活動範囲が狭いので、よく刺される場所は周辺に蚊の発生源となる水たまりや、やぶや草むらなどの潜み場所が必ず見つかります。
住宅周辺は気づきにくい発生源が多いので、こまめな対策が必要です。
不要なものがあれば片付けましょう。水がたまりやすいものは1週間に1度水を捨てる、もしくは交換することを心がけると発生防止につながります。
住宅周辺の発生源(例)






区の取り組み
区では、区道、区立公園及び児童遊園の雨水枡等に薬剤を散布し、蚊の発生を抑制する対策を行っております。薬剤は昆虫の羽化を妨げるもので、人体や環境への影響はありません。散布する雨水枡は水が恒常的にたまるところで、調査確認後、印がついている場合があります。
また、区が管理する施設については、施設ごとに対策を行っております。
参考


蚊に刺されないためには(成虫対策)
殺虫剤を使った成虫の駆除効果は一時的で長続きしません。また、使いすぎは健康や環境に影響を与えます。むやみに散布することは避け、蚊が発生しにくい環境づくりを心がけましょう。
- 蚊の侵入防止
- 窓には網戸を取り付け、破れがないか点検する
- ドアや窓の開閉は素早く行い、開け放しにしない
- 蚊の潜み場所の除去
- 草むらややぶを定期的に刈り取り、風通しをよくする
- 吸血予防
- 肌の露出を少なくする(長袖、長ズボンを身につけ、素足でのサンダル履きは避けましょう)
- 虫よけスプレーを使用する(説明書の注意書きに沿って使いましょう)
関連リンク
保健予防課結核感染症係
東京都
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