水害時の衛生対策と消毒方法

ページ番号1002614  更新日: 2025年3月4日

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水害等で床上・床下浸水の被害に遭われた場合、感染症や食中毒を予防するために洗浄及び衛生対策が必要になります。

感染症予防のためには、清掃乾燥が最も重要です。

消毒薬を使用する場合には取扱いに十分注意し、濃度や使用方法を守りましょう。

衛生対策

室内はドアや窓を開放し、安全対策としてゴム手袋や長靴、ゴーグル、マスクなどを着用して作業しましょう。

床下浸水・家の周囲

土砂などを取り除き、水道水で洗い流し、しっかりと乾かすことが重要です

  1. 汚泥や不要なものなどを片づけます
  2. 床下は雑巾などで水気をなくし、扇風機などで強制的に換気し乾燥させましょう
床上浸水

食事や睡眠など生活を行う場所のため、水道水で洗い流し、消毒します

  1. 水が引いた後、濡れた畳や不要物を片付けてください
  2. 汚れた家具や床、壁、食器など、水で洗えるものは全て水道水で洗い流しましょう
    食器棚や冷蔵庫、その他水洗いできないものは、汚れをきれいに拭き取り、雑巾で水拭きします
  3. 十分に乾燥させてから、消毒液を浸した布などで拭くか、消毒液に直接浸します

食中毒や感染症予防のために

浸水後は、汚水混入や下水逆流などにより、様々なものが汚染されている場合があります。以下の事項に留意し、予防に努めてください。

  • 受水槽は安全と衛生を点検・確認してから使用しましょう。
  • 井戸水は水質検査で安全確認してから使用してください。
  • 自家栽培した野菜や果物の生食は避けましょう。
  • 水に浸かった食品や、温度管理に不安がある食品は廃棄してください。
  • からだに異常を感じたら早めに医療機関を受診しましょう。
  • 食事の前や用便、清掃後などは、石鹸と流水でしっかり手を洗いましょう。
  • 破傷風のワクチンの接種歴を確認しましょう。10年以内に接種歴がない場合は医療機関に相談しましょう。

消毒方法

消毒液は、必ず泥や汚れを取り除いた後で使用します。清掃が不十分だと、効果を発揮しません。
消毒対象に応じた消毒薬を選択し、適切な濃度に希釈し、使用方法を守りましょう。なお、床下や土壌への消毒は不要です。

使用する消毒薬と使用方法

10%塩化ベンザルコニウム(逆性せっけん)

使用濃度0.1%

  1. ペットボトルキャップ2杯分10mLを1Lの水で薄める
  2. 調整した液を浸した布などでよく拭く
消毒対象

家具類、床、堅い表面、食器類、流し台、浴槽、次亜塩素酸ナトリウムが使用できないもの

5-6%次亜塩素酸ナトリウム(家庭用塩素系漂白剤)

使用濃度0.02%もしくは0.1%

  1. 0.02%ならペットボトルキャップ1杯分5mLを、0.1%なら4杯分20mLを、1Lの水で薄める
  2. 調整した液を浸した布などでよく拭く
消毒対象
  • 0.02%:食器類、流し台、浴槽
  • 0.1%:汚染のひどいもの、家具類、床、堅い表面

色あせや腐食のおそれがあるので、木材や金属への使用は注意が必要。

エタノール(消毒用アルコール)

使用濃度70%以上(薄めず原液のまま)

原液を含ませた布で拭くか、スプレーなどで吹き付ける

消毒対象

食器類、流し台、浴槽、家具類、床、堅い表面、手指

消毒薬はいざという時のために、ご家庭ごとに備えておきましょう。お近くのドラッグストアやホームセンターなどで購入できます。
日常の消毒などに活用し、有効期限内のものを常備しましょう。取り扱う時は、目や皮膚にかからないように注意してください。

関連リンク

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お問い合わせ

北区保健所 生活衛生課 環境衛生
〒114-0001 東京都北区東十条2-7-3
電話:03-3919-0720
北区保健所 生活衛生課 環境衛生へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。

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