News Release
企画展「芥川龍之介 余暇のたのしみ~趣味でつながる田端人たち~」開催
2025年10月8日(水曜日)

(佐藤春夫編『おもかげ』昭和4年2月 座右寶刊行會)
9月27日(土曜日)より、田端文士村記念館(田端6-1-2)で企画展「芥川龍之介 余暇のたのしみ~趣味でつながる田端人たち~」が開催されている。令和8年2月1日(日曜日)まで。
幼い頃から東西の文化に親しみ、豊かな知識や経験を育んだ芥川龍之介。そこで培われた感性は小説に影響を与えただけでなく、日々の暮らしを彩る「趣味」と結びつき、龍之介の心豊かな生活を支えた。
本展では、多彩な趣味で余暇を楽しんだ龍之介の素顔と、趣味を通じて交流した田端の文士・芸術家たちを紹介する。
企画展「芥川龍之介 余暇のたのしみ~趣味でつながる田端人たち~」概要
開催期間
令和7年9月27日(土曜日)~令和8年2月1日(日曜日)10時00分~17時00分(入館は16時30分まで)※休館日を除く
開催場所
田端文士村記念館(田端6-1-2)
アクセス:JR京浜東北線・山手線 「田端駅」北口から徒歩2分
※駐車・駐輪場は、隣接の有料施設をご利用ください。
入場料
無料
ウェブサイト
◆企画展の見どころ
(1)芥川龍之介旧蔵 自慢の骨董コレクションを初公開!(A)
龍之介の一周忌記念で配られた冊子にも掲載された「平茶碗」や「ギリシアの瓶」を展示。渋い色味が味わい深い逸品を初公開する。
(2) 新収蔵!龍之介自筆の短歌稿!(B)
龍之介お気に入りの「河郎十首」のうちひとつが書かれた扇面歌稿を展示。河郎とは龍之介が愛着を持っていた河童のことで、本資料には「水底の小夜ふけぬらし河郎のあたまの皿に月さし来る」としたためられている。
(3) 68年ぶりに公開!ユーモアあふれる龍之介自筆の書画
馴染みのある米屋へ送った書画には「風落ちてくもり立ちけり星月夜」と一句詠まれた傍らに「鍋蓋でネズミを押さえる画」が添えられている。龍之介のユーモアあふれる一面が垣間見える書画幅を展示する。
(4) 学生・龍之介の青春が詰まった約1.6メートルの手紙!
高校生の龍之介が親友に宛て、最近見に行った展覧会や舞台の感想などを伝えている。作家前夜の龍之介が広い分野の文化芸術に関心を持っていたことが分かる。友人と趣味を語り合う、年相応の若者らしい龍之介の姿が想像できる手紙をこのたび新収蔵。
◆関連イベント
座談会「芥川龍之介と英米文学」翻訳家たちが語る芥川編“THE MODERN SERIES OF ENGLISH LITERATURE”
芥川が編纂し、序文を書いた旧制高等学校の英語副読本『THE MODERN SERIES OF ENGLISH LITERATURE』全8巻が刊行され、今年で100年が経った。当時の芥川が選んだ「新しい英米の文芸」作品の魅力と、翻訳家としての芥川の才腕について、4人の翻訳家たちが語ります。
開催日時
11月23日(日曜日・祝日)14時開演
開催場所
田端文士村記念館多目的ホール
講師
柴田元幸、西崎憲、谷崎由依、澤西祐典
定員
100名(抽選)
参加費
無料
申込方法
往復はがき、または以下フォーム
申込締め切り
11月5日(水曜日)まで(必着)
(A)平茶碗(個人蔵)
(B)龍之介自筆の扇面歌稿
お問い合わせ
田端文士村記念館
〒114-0014 東京都北区田端6-1-2
電話:03-5685-5171