News Release
「子どもの権利委員会から区長への提言式」開催
2025年9月2日(火曜日)

8月29日(金曜日)、北区役所(王子本町1-15-22)で、「子どもの権利委員会から区長への提言式」が開催された。子どもの権利委員会は、令和6年4月施行の「北区子どもの権利と幸せに関する条例」に基づき設置された区長の附属機関で、中高生10人の子ども委員を含む18人の委員が施策の審議・検証を行っている。
当日は、子どもの権利委員会委員が、子どもの権利の浸透に向けた普及啓発策をまとめた提言書を区長に手渡し、その後意見を交わした。今回が子どもの権利委員会として、初の公式提言の場となる。
子どもの権利委員会は、学識経験者や民生児童委員など地域の多様な立場の人々に加え、今年度は中学生8人と高校生2人の委員を含む18名が委員を務め、子どもの意見や視点を議論に反映する役割を担っている。令和6年9月の設置以来、これまで4回の会議を重ね、課題や施策アイデアなどについて議論を深めてきた。今回の提言式は委員会として初めての公式提言の場であり、子どもたちが自らの声を区政に届ける貴重な機会となった。
当日は、子どもの権利委員会を代表して子ども委員から「子どもの権利の普及啓発の充実策に関する提言書」がやまだ区長に手渡された。提言書には「子どもの権利や条例の内容が区内で十分に知られていない現状を踏まえ、多様な発信手段の活用や学校で学べる機会を増やしてほしい」との想いが込められた。その後の意見交換会では、子どもの権利委員会委員から、子どもの権利を浸透させるため「子どもの権利について知っている学校の子はほとんどいないので、学校で北区子どもの権利と幸せに関する条例ハンドブックを配布する」「大人から伝えられるよりも同世代から話した方が親近感がわくので、子どもから子どもへ伝えるようにする」といった意見が出された。
やまだ区長は、委員一人ひとりの発言に熱心に耳を傾けながら「この活動を1人でも多くの方に伝えてください。お友達、ご家族、地域の方に体験をお話して、是非仲間を広げてください。そして気付いたことがあれば、私たちにフィードバックしていただければと思います」と応じ、最後には、子どもの権利委員会からの提言にしっかり対応することを約束した。
今回の提言は、子どもの権利や条例を区全体に更に浸透させるための政策提言であり、子ども自身が政策形成に関わる実践としても意義深いものである。委員会の任期は令和6年9月1日から令和8年8月31日までの2年間であり、今後も議論を重ね、任期終了時には活動の集大成として区長への答申を予定している。
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