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第69回 研究大会研究発表会が袋小で開催

2025年12月4日(木曜日)

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子どもたちが使った生成AIの画像
子どもたちが使った生成AI

11月28日(金曜日)、東京都小学校視聴覚教育(ICT教育・情報教育)研究会の研究発表会が北区立袋小学校(赤羽北2-15-3)で開催された。
本会は、「第29回 視聴覚教育総合全国大会」と「第76回 放送教育研究会全国大会」を兼ねており 、研究主題である「新しい時代に生きる力を育む視聴覚(情報・ICT)教育の追究」をテーマに 、教員や関係者に向けて成果を発表した。
当日は教員、教育関係者など総勢348人の参加があった。公開授業が行われ、AIと教育に関する特別講演も行われた。


東京都小学校視聴覚教育(ICT教育・情報教育)研究会は、研究主題「新しい時代に生きる力を育む視聴覚(情報・ICT)教育の追究」のもと、「個別最適な学びと協働的な学びの充実に向けた授業デザイン」の実現を目指し、研究を重ねてきた。この日、研究主題をテーマに、袋小学校で公開授業と特別講演を行い、教員や関係者に向けて研究の成果を発表した。

公開授業は、袋小学校の1年生から6年生までの合計7学級で実施された。5年1組の学級活動「生成AIを使って話し合おう」は、昨今話題になっている生成AIを活用した授業であった。子どもたちは自分たちの学級をよりよくするために、グループに分かれて話し合い結論を出した。グループでの様子は録音し、生成AIの要約機能を使ったところ、話合いが端的にまとめられていた。また、生成AIが出した結論から、子どもたちは自分たちの話し合いに無駄な部分があることや、思いもよらぬ観点から結論を導き出していることに驚いた様子だった。より上手に話し合いをするためにはどうしたらよいか、子どもたちが考えるきっかけとなるとともに、生成AIをどう活用すると自分たちの生活が豊かになるか、今後のデジタル・シティズンシップ教育の方向性を示すものとして参観者の注目を集めた。

その他の学年においても、生活科、国語科、理科、社会科、音楽科など多くの教科・領域で、児童がICTを活用しながら、主体的に学ぶ姿が参観者に公開された。

特別講演では、坂井岳志先生(日本教育情報学会 理事、世田谷区立八幡小学校 学校支援コーディネーター、学習情報研究デジタル教材コンクール 審査員)が「AIは教育をどう変えていくのか、また変わらない部分は何か?」をテーマに講演があった。講演の中で、「今後、AIを使わないわけにはいかない。しかし、AIを使うことで失われる力などもあるのは確かだ。だからこそ、大人がAIを使いながら、どのように使っていけばよいかを子どもたちに伝えていかなくてはならない」と、参観者に呼びかけた。

特別講演会の様子の画像
特別講演会の様子

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北区立袋小学校
電話番号:03-3907-7483