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(仮称)芥川龍之介記念館着工式を開催

2025年8月5日(火曜日)

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鍬入れの様子 画像
鍬入れの様子

8月3日(日曜日)、令和9年夏頃に開館を予定している「(仮称)芥川龍之介記念館」の着工式を開催した。本式典は、工事の安全と事業の成功を祈念して実施したもの。
芥川龍之介の名を冠し、単独で業績を顕彰する施設としては日本初となるこの記念館では、龍之介の暮らしや創作の雰囲気を“体感(feel)”できる展示を予定している。区では記念館の整備を契機に、北区田端の魅力を国内外に発信していく。


北区田端には、明治末期から昭和初期にかけて、多くの文士や芸術家が居を構え、文士たちの同人誌や年齢・職業を超えたサロンなどが形成され、「田端文士芸術家村」として多くの文化の発信拠点となった。田端の文士たちの代表的な存在だった芥川龍之介は、大正3年から亡くなる昭和2年まで田端に居住し、代表作「鼻」「羅生門」「河童」など数々の名作を執筆した。
芥川龍之介の没後、当時の家屋は空襲により焼失したが、区は平成30年度に旧居跡の土地の一部を取得し、「(仮称)芥川龍之介記念館」を整備することを表明した。
芥川龍之介の名を冠し、単独で顕彰する施設としては日本初となるこの記念館は、旧居跡という唯一無二の土地の記憶を最大限に生かし、創作の場であった書斎を可能な限り再現するなど、龍之介の暮らしや創作の雰囲気を“体感(feel)”できる施設として、令和9年夏頃の開館を予定している。
この日行われた「(仮称)芥川龍之介記念館」着工式では、関係者からのあいさつの後、「芥川龍之介と北区田端の関係及び記念館構想」に関する講演や鍬入れの儀を実施。
まず、開会挨拶で、やまだ区長は「記念館の構想段階から様々な方にご支援を賜り、改めて心から感謝申し上げたい。記念館を中心とした文士のまちとして、日本だけではなく世界に向けて発信するべく、機運醸成を図ってまいりたい」と述べた。
次に行われた田端文士村記念館の研究員による講演では、龍之介没後の田端の家で撮影された家族写真など、貴重な映像や写真を紹介。講演の最後には、記念館の完成予想図が写し出され、研究員は「龍之介の愛用品を、最新技術を駆使して展示していきたい」と意気込みを見せた。
 その後、建設予定地である芥川龍之介旧居跡において、鍬入れ式を実施。龍之介のご令孫である芥川耿子氏、区長、区議会議長らが鍬を手にし、着工を祝った。
区では、記念館を訪れる方々が、文化や日本文学への親しみと理解を深めていただくきっかけとなるよう、(仮称)芥川龍之介記念館と田端文士村記念館が両輪となり、北区田端の魅力を国内外に発信していく。

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