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「芥川龍之介 室生犀星 萩原朔太郎のいた田端~100年越しに集う3人の「孫」たち~」開催

2025年7月25日(金曜日)

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シンポジウムの様子の画像
シンポジウムの様子

7月24日(木曜日)、滝野川会館大ホール(西ケ原1-23-3)で、河童忌2025特別鼎談「芥川龍之介 室生犀星 萩原朔太郎のいた田端~100年越しに集う3人の「孫」たち~」が開催された。
この日、100年前の1925年を振り返り、当時田端に暮らした龍之介・犀星・朔太郎の3人の「孫」が初めて集い、家族代々に伝わる祖父のエピソードなどを語り合った。
また、都内の龍之介ゆかりの老舗名店6店が協力し、参加者限定で「芥川龍之介の嗜んだ味」が販売され、来場者は芥川の人生を追体験する時間を過ごした。


田端文士村記念館では、芥川没後90年の平成29年より、命日である河童忌に因んでイベントを毎年開催している。9回目となる本年は、100年前の1925年を振り返り、「芥川龍之介 室生犀星 萩原朔太郎のいた田端」と題し、3人の「孫」である芥川耿子氏、室生洲々子氏、萩原朔美氏が初めて集う貴重な機会となった。

この日は抽選に当選した約350名が訪れ、講演会では、父母から伝わる家庭の中の文士たちの意外な姿や、思い出の味、遺族間の交流など、多岐にわたるエピソードが、貴重な写真と共に紹介された。プライベートな家族の写真からは、お風呂の時間のこだわりなど、それぞれの家庭ならではの独特な生活習慣なども垣間見られた。

また芥川耿子氏は、まもなく建築が着工し、令和9年度に開館を予定している(仮称)芥川龍之介記念館について、「文学に親しむ方もそうでない方も足を運んでいただいて、記念館の空気を味わっていただきたい」と期待を寄せた。

3人がそれぞれの祖父の詩の中から一つずつ選んで紹介する場面もあり、参加した50代男性は「3人の声で詩を聞けたことに感動した」と嬉しそうに語り、また、「芥川龍之介の嗜んだ味」を購入した10代女性は「河童忌に龍之介を想って、好きな物を食べられることが嬉しい」と満足そうに話してくれた。

田端文士村記念館ホームページ

共催

東京都北区

登壇者

左から芥川耿子氏、室生洲々子氏、萩原朔美氏

芥川耿子氏の写真

室生洲々子氏の写真

萩原朔美氏の写真

企画展「龍之介・犀星のもとに集った詩人 ~「詩のみやこ」から100年~」

内容

田端文士村最盛期を担った詩人たちの旋律と交友関係を紹介。

開催日時

6月7日(土曜日)~9月13日(土曜日) ※休館日を除く

お問い合わせ

田端文士村記念館
〒114-0014 東京都北区田端6-1-2
電話:03-5685-5171