News Release 代替テキスト

<事前案内>龍之介・犀星のもとに集った詩人たち~「詩のみやこ」から100年~開催

2025年6月3日(火曜日)

ページ番号1019953 

印刷大きな文字で印刷

A 芥川龍之介自筆詩集 画像
A 芥川龍之介自筆詩集

7日(土曜日)より、田端文士村記念館(田端6-1-2)で企画展「龍之介・犀星のもとに集った詩人~「詩のみやこ」から100年~」が開催される。9月13日(土曜日)まで。
大正14年4月、室生犀星を頼って萩原朔太郎が田端へ転入した。その知らせを聞いた芥川龍之介は喜び、「田端大いに詩的なり」と友人に伝えている。同じころ堀辰雄も田端に下宿し、犀星や龍之介に師事する。犀星は後年この時期の田端を「詩のみやこ」と称した。
彼らが互いを批評し高め合った時代から100年。本展では、龍之介自筆の詩集を初公開するほか、田端文士村の詩人たちの旋律と交友関係を紹介する。

 

企画展「龍之介・犀星のもとに集った詩人~「詩のみやこ」から100年~」概要

開催期間

6月7日(土曜日)~9月13日(土曜日)10時00分~17時00分(入館は16時30分まで)※休館日を除く

開催場所

田端文士村記念館(田端6-1-2)

アクセス

JR京浜東北線・山手線 「田端駅」北口から徒歩2分
※駐車・駐輪場は、隣接の有料施設をご利用ください。

入場料

無料

ホームページ

◆企画展の見どころ

(1) 芥川龍之介、幻の詩集!? 初公開 芥川龍之介 自筆詩集 A

龍之介が自作の詩を12篇ペン書きした冊子を初公開する。小説家として知られる龍之介の詩集は生前には発行されていないが、自作の詩を丁寧に記した当該資料は、詩集発行を見据えた製本見本ともとれる貴重な資料。詩の一部は龍之介の死後、友人で詩人・小説家の佐藤春夫によって『澄江堂遺珠』に収録された。

(2) 朔太郎が田端に転入!その喜びを伝えた手紙 芥川龍之介書簡 佐藤春夫宛 大正14年5月17日(実践女子大学提供)B

朔太郎の田端転入を聞いた龍之介は、「この頃田端に萩原朔太郎来り、田端大いに詩的なり」と手紙でその喜びを伝えた。二人の交流は朔太郎の田端転入を機に開始する。また、自宅の軒下に竹を植えたことを絵入りで知らせた。


(3) 『月に吠える』収録の詩を生原稿で!萩原朔太郎「見知らぬ犬」詩稿・『月に吠える』大正6年2月 感情詩社・白日社(写真は復刻)C

「日本近代詩の父」と称され、「詩はただ、病める魂の所有者と孤獨(こどく)者との寂しいなぐさめである」と語った朔太郎の代表作『月に吠える』。詩稿とともに生涯の友となった犀星との友情を紐とく。

(4) 犀星・龍之介の交友を示す逸品! 犀星が龍之介に贈った九谷焼の鉢D

石川県金沢市出身の犀星は、郷土の工芸品である九谷焼の鉢を龍之介に贈った。鉢を渡す際に、「これへは羊羹(ようかん)を入れなさい」と告げたという。犀星と龍之介の交友を今に伝えている。

(5) 若き詩人たちが生み出した、青春の結晶 雑誌『驢馬』5月特別号 大正15年5月「驢馬」発行所 E

堀 辰雄、中野重治ら田端に集った詩人たちが、犀星の後ろ盾のもと発行した同人雑誌。第2号の特別号には龍之介、犀星、朔太郎も寄稿している。

芥川龍之介

B芥川龍之介書簡 佐藤春夫宛 大正14年5月17日(実践女子大学提供)

上記の挿絵部分

萩原朔太郎

C 萩原朔太郎「見知らぬ犬」詩稿 『月に吠える』大正6年2月 感情詩社・白日社(写真は復刻)

『月に吠える』大正6年2月 感情詩社・白日社(写真は復刻)

室生犀星

D犀星が龍之介に贈った九谷焼の鉢

堀辰雄

E 雑誌『驢馬』5月特別号

関連イベント

講演会「萩原朔太郎と芥川龍之介――「猫町」と「妖婆」「河童」など」

大正14年、萩原朔太郎の田端転入をきっかけに、朔太郎と芥川龍之介の交流が始まった。彼らが交友を深めた時代から100年。2人の友情と創作について紹介する。

開催日時

9月6日(土曜日)14時開演

開催場所

田端文士村記念館ホール

講師

安智史(愛知大学短大部教授)

定員

100名(抽選)

参加費

無料

申込締め切り

8月18日(月曜日)まで

申込方法

往復はがき、または以下フォーム

申込フォーム

田端ひととき散歩 「詩のみやこ」に暮らした人びと

当館研究員の解説後、ゆかりの地を散策します。
企画展「龍之介・犀星のもとに集った詩人」の解説に加え、室生犀星「『驢馬』の人達」や萩原朔太郎「田端に居た頃」などの随筆を読み解きながら紹介します。

開催日時

9月7日(日曜日)13時00分開演

開催場所

田端文士村記念館ホール

講師

当館研究員

定員

80名(抽選)

参加費

無料

申込締め切り

8月18日(月曜日)まで

申込方法

往復はがき、または以下フォーム

申込フォーム

お問い合わせ

田端文士村記念館
〒114-0014 東京都北区田端6-1-2
電話:03-5685-5171