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子どもたちが古民家で柏餅作りと軒菖蒲を体験!

2025年5月2日(金曜日)

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柏餅の生地をこねる子どもたち

4月29日(火曜日・祝日)、北区ふるさと農家体験館(赤羽西5-2-34、赤羽自然観察公園内)で、古民家年中行事の「端午の節句を楽しもう」が開催され、区内在住の小学生16名が参加した。子どもたちは、上新粉をこねてカマドで蒸した生地を杵と臼を使って搗きあげ、楕円形にして餡を包んだ後、再び蒸して柏の葉で包む、柏餅作りに挑戦した。また、無病息災を願って菖蒲とヨモギの束を古民家の屋根に上げる、「軒菖蒲」も体験。伝統行事にふれる貴重な時間を過ごした。
 

北区ふるさと農家体験館(※1)では、昔ながらの年中行事を現代の子どもたちに伝えようと、年7回の体験教室を実施している。この日、ひと足早く催された「端午の節句」にちなんだ教室には、区内在住の小学1年生から5年生までの子どもたち16名が参加し、柏餅作りや軒菖蒲等を体験した。

まず子どもたちは、2人1組になって上新粉をこねて生地を作り、できあがったものを適当な大きさにちぎってセイロに並べ、カマドで生地蒸しを行った。その間、子どもたちは無病息災を願い、強い香りで邪気を払うといわれる菖蒲とヨモギの束を屋根の軒先に乗せる「軒菖蒲」に挑戦。最初は苦戦していた子どもたちも、スタッフからのアドバイスを真剣に聞き、徐々にコツを掴んでいた。「惜しい!あともう少し!」と互いに声を掛け合いながら、古民家の屋根に向かって菖蒲を何度も力いっぱい投げ上げていた。また、北区飛鳥山博物館学芸員から「端午の節句」にちなんだお話があり、菖蒲の葉を嗅いだ子どもたちからは「想像していたよりも、すっきりしていて良いにおい!」との反応。学芸員からの問いかけにも積極的に答える姿が印象的だった。

生地が蒸しあがると、杵と臼を使った餅つきに挑戦。スタッフと一緒に重い杵を持ち上げ、皆で一緒に声を出して回数を数えながら力強く搗いていく。子どもたちは自分の番が回ってくるのを待ち遠しそうにしていた。なめらかに搗きあがった生地を楕円形に整え、二つに折って餡を包んでいく中では、自分が包んだお餅を互いに見せ合いながら、楽しそうに作業を進めていた。その後、再度蒸して柏の葉に包み、柏餅を完成させると、子どもたちは「モチモチしていておいしい」「自分で作ったものだから最高の味!」と、できたての柏餅を嬉しそうにほおばっていた。

参加した子どもたちは「菖蒲を投げるのが楽しかった。うまく屋根の上に乗らなかったので家でも練習して、また来年も参加したい」と笑顔で話してくれた。

軒菖蒲に挑戦する子どもたち

※1 北区ふるさと農家体験館

浮間地区に所在した江戸時代の民家(旧松澤家住宅)を、北区が主屋と倉屋を含めて寄贈を受け、区立赤羽自然観察公園内に移築復原したもの。
平成17年4月、文化財建造物を区民共有の財産として後世に伝えていくと共に、節分や七夕飾りなど年間を通した民俗行事の再現、また、わらじ編みや正月飾りなどの講習会の実施など、体験学習施設としてオープンした。
 

お問い合わせ

北区ふるさと農家体験館
〒115-0055 東京都北区赤羽西5-2-34(北区立赤羽自然観察公園内)
電話:03-5993-8361