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「第23回北区内田康夫ミステリー文学賞」の大賞が決定

2025年3月22日(土曜日)

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授賞式の様子 (前列中央:室星 尚明さん)の画像
授賞式の様子 (前列中央:室星 尚明さん)

3月22日(土曜日)、北とぴあ・さくらホール(王子1-11-1)で「第23回北区内田康夫ミステリー文学賞」の授賞式が行われた。
応募のあった122作品の中から大賞(賞金100万円)に選ばれたのは、埼玉県在住の室星 尚明さんの『紅屋お菊と出戻り狐』。大賞と区長賞の2作品の受賞者に、賞金目録や記念品などが贈られた。受賞作品は、「Webジェイ・ノベル(実業之日本社)」*1に掲載される。あわせて授賞式・記念イベントの来場者や受賞者、出版関係者等に第23回の受賞作品を掲載したブックレットが配布された。
授賞式後の記念イベントでは、前回の大賞作品『雨の日の再会』(原作:岸 耕助)を舞台化し上演。320名の観客は、演者たちの臨場感溢れる演技と作品の世界観を表現する演出で、会場全体がミステリーの世界へ引き込まれていった。


「北区内田康夫ミステリー文学賞」は、北区の知名度や文化的イメージを高めるため、北区アンバサダー(大使)として活動された、北区西ケ原出身の内田康夫氏の協力を得て、平成14年に創設。今回で23回目を迎え、昨年4月から9月末までに作品を募集したところ、122作品の応募があった。推理小説研究家の山前(やままえ)譲(ゆずる)氏を選考委員代表とした、区長やミステリー関連出版社の編集者らで構成された選考委員会による、厳正な審査の結果、大賞と区長賞を決定。この日、北とぴあさくらホールで授賞式と記念イベントを開催した。

大賞に選ばれたのは、埼玉県在住の室星 尚明(むろほし ひさあき)さんの『紅屋お菊と出戻り狐』。賞状と賞金100万円の目録、記念品が贈られた。室星さんは、「感無量で、身に余る光栄です。心の底からうれしいです」と受賞の喜びを語った。

また、区長賞には東京都在住の会川 琴音(あいかわ ことね)さんの『能ある鷹』が選ばれ、賞状と賞金10万円の目録、記念
品が贈られた。大賞受賞作品は、今後、舞台化し上演される予定となっている。

授賞式後の記念イベントでは、前回(第22回)の大賞受賞作品『雨の日の再会』(原作:岸 耕助)を舞台化して上演(演出:深寅 芥(みとら あくた)、脚本:吉田 康二(よしだ こうじ))。320名の観客は、演者たちの臨場感溢れる演技と作品の世界観を表現する演出で、会場全体がミステリーの世界へ引き込まれていった。

<各受賞作品のあらすじ>

大賞受賞作品:「紅屋お菊と出戻り狐」(原作:室星 尚明)

 江戸から常磐津の文字若は村の茶店、紅屋に立ち寄った。紅屋では茶汲み娘の人気番付を作り一番人気の娘を売り出そうとしている話で持ち切りだった。料理茶屋の若旦那、伊之助は小町娘三人を口説いていた。ある雨の日、白狐神社に赴いた伊之助に見られた牝狐は逆上し、伊之助が惚れた女まで祟ると告げられた。他の2人を守るためお菊と伊之助はわざと恋仲のように振舞うが……。

区長賞受賞作品:「能ある鷹」(原作:会川 琴音)

衆議院予算委員会で事件は起きた。産業振興大臣の国会答弁書が何者かによってすり替えられ、笠井大臣は誤った答弁をしてしまった。官房長の中西の命を受け、コンプライアンス推進室長の三村は犯人を捜すことになるが……。

<参考>

応募状況 応募総数:122編

地域区分
  • 北区内:18編
  • 都内(北区除く):39編(区部:38、市部:1)
  • 都外(国内):65編
  • 国外:0編
平均年齢
57歳(最年少:13歳、最高齢:100歳)

記念イベントの様子1

記念イベントの様子2

大賞を受賞した室星さん

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