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河川生物生息調査を実施

2024年10月18日(金曜日)

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写真:投網をする会員
写真:船上からの投網の様子

北区は、区内を流れる4河川(荒川・隅田川・新河岸川・石神井川)で、区民が組織する北区釣魚連合会(生田目昭憲会長)の会員20名の協力を得て、『河川生物生息調査』を実施した。今年で41回目。
河川における生物調査を区民と毎年継続的に取り組んでいる区は23区でもあまり例がない。今年度調査では、船上からの投網や河川10地点での釣りによってモツゴ、マハゼやアベハゼなど27種類445尾の魚を捕獲し、その場で魚種や大きさ等を記録測定した。最も大きい魚はスズキで全長56.8cm。今後、魚の可食部(食べられる部位)の総水銀やPCB含有量などの汚染状況を調査し、3回にわたる調査結果は、令和7年3月に区内4河川の『北区河川生物生息調査報告書』としてまとめられる。

北区では、9月19日(木曜日)・10月2日(水曜日)15日(火曜日)の3回に分けて、区内を流れる4河川(荒川・隅田川・新河岸川・石神井川)で、『北区河川生物生息調査』を実施した。同調査は、河川で捕獲した魚種や可食部に含まれる水銀等を測定し、河川の魚類生息状況を明らかにすることで、河川環境や水質を調査しようと昭和59年から始まり、今年で41回目を迎えた。

10月15日(火曜日)の調査は3河川(荒川・隅田川・新河岸川)で行い、北区釣魚連合会の協力のもと10地点に分かれた川岸からの釣りと、船からの投網による捕獲を実施した。捕獲された魚は、その場で全長等を測定して記録、特定外来種と魚肉分析用の少数個体を除いて現場に放流した。魚肉分析では可食部の総水銀とPCBの量を分析する。

釣りおよび投網調査では、手のひらにのるような小さい魚から、両手で持つような大きい魚まで、多種多様な魚が捕獲された。今年度の調査で最長の魚は、投網で捕獲されたスズキで、全長56.8cmであった。3回に渡って行われた調査で捕獲した魚は、モツゴ、マハゼやアベハゼなど、捕獲量は合計27種類445尾だった。

長年、魚類調査に携わっている淡水魚類研究者の君塚芳輝氏は『荒川・石神井川とも魚にとってワンド※を設けた効果が顕著に表れた。両河川とも本流よりワンドの種類数が多く、荒川のワンド内では本流で見られないコイやモツゴが採集されている。ただ石神井川のワンドで採れたギバチやシマドジョウなどは、この川には生息しない種類なので上流側で人為的に放流されたと考えられ、許可を得ない放流は魚類の生態系を撹乱する行為なので厳に慎んでほしい』と話していた。

3回にわたる調査結果は、令和7年3月に区内4河川の『北区河川生物生息調査報告書』としてまとめられる。

※ワンド

本流とつながった池のような場所のことで、本流の流水環境に対して静水環境を付加することで、河川の構造的環境の多様性を高めている。

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