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<事前案内>浮間の伝統行事「マンゴリ」を開催

2024年6月27日(木曜日)

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写真:昨年の様子240627-3-1
写真:昨年の様子

7月15日(月曜日・祝日)、氷川神社(北区浮間2-19-6)で、浮間地区での水難防止を祈願する夏の伝統行事「マンゴリ(万垢離)※1」が開催される。
これは、荒川放水路ができる以前の浮間地区が、蛇行した荒川に囲まれ、水害や子どもの水難事故の不安があったため、水難防止と家内安全を祈念して行われていたもの。江戸時代後期から続く伝統行事で、昭和初期まで行われていたという。
古くから行われていた伝統あるこの行事を後世に伝えていこうと、平成12年に約60年ぶりに復活。現在では、夏の恒例行事となっている。

北区浮間地区は、昭和5年に荒川放水路が完成する以前、蛇行した荒川に囲まれるように位置しており、荒川改修後も荒川放水路と新河岸川に囲まれた地形をしていたため、水害や子どもたちの水難事故の不安が多い地区だった。「マンゴリ(万垢離)」は、こうした水による被害や事故にあわないよう、住民総出で行われていた禊(みそ)ぎ払いの行事で、江戸時代から続く地域の伝統行事であった。地元住民によると、昭和初期まで続いていたものの、戦後になると荒川の治水が進んで水害にあうことが少なくなり、川の汚染などで泳ぐこともなくなったため、次第にこの行事は行われなくなっていったという。その後、地元住民の間でマンゴリを経験した人も少なくなってきているとの危機感から、平成12年に地元有志が当時の資料調査や聞き取りをして約60年ぶりに復活。現在では、30代~50代の若い世代の地元住民も多数参加し、着実に次の世代へ継承されている。平成29年からは、より多くの方に行事を知ってもらうため、茅の輪をくぐった後、お清めは荒川近隣の都立浮間公園内のじゃぶじゃぶ池で実施。

浮間氷川神社総代の黒田清嗣(きよつぐ)さんは「伝統ある行事が、今もこうして行われていることを、たくさんの人に知ってもらいたい。若い世代にも継承して、長く続けていきたい行事です」と話している。

日時

7月15日(月曜日・祝日) 午前9時から

会場

氷川神社(北区浮間2-19-6) JR埼京線浮間舟渡駅 徒歩10分

内容

マンゴリは、「ボンテン(梵天)※2」に、近くを流れる荒川の水をかけて清める禊ぎ払いの行事。ボンテンとは、丸太(長さ約4m、直径約10cm)の先に麦わらで作った束を差し、その麦わらの束に、赤・青・白色の紙で作った約200本のヘイシン(幣束※3ともいう)を差したもの。ボンテンは、浮間地区の鎮守「氷川神社」の社前に立て、宮司によってお祓いをした後、担ぎ手6人と氏子や地元住民約30名に伴われ、約500m離れた荒川まで行き、川の中に立てられ水をかけて清められる(平成29年からは、より多くの方に行事を知ってもらうため、お清めは荒川近隣の都立浮間公園内のじゃぶじゃぶ池で実施)。その後、使用されたヘイシンは、地元住民に一本ずつ配られ、水害や水難から守られるよう、各戸の玄関先に備え付けられるという。

※1 マンゴリ(万垢離)

垢離(こり)(神仏に祈るとき、水を浴びて心身を清めること)の回数を多く行うことから万回のマンを付けて「マンゴリ」となったとも、よろず(万)のアカ(垢)や汚れをおとす(離)とも言われている。

※2 ボンテン(梵天)

  1. 幣束を棒の先に多く刺したもの。江戸市中で、端午(たんご)の節供に若者が多く作り、山伏を大勢雇いほら貝を吹かせ、家々に配って魔除として軒にさしたもの。
  2. 江戸時代、風神、悪魔、虫などを追い払うための一種の幣束。飛脚などの往来や参宮に持参するほか、祭礼の際に振りながら持って歩いたり、村境にたてたりする。

※3 幣束

  1. 神にささげるもの
  2. 裂いた麻や畳んで切った紙を細長い木に挟んで垂らしたもの。御幣。

(令和6年6月27日プレスリリース)

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