News Release
北区平和祈念週間事業「すいとんの試食会」開催
2024年8月7日(水曜日)

8月6日(火曜日)、北とぴあ地下1階展示ホール(北区王子1-11-1)で、「北区平和祈念週間」初日の恒例行事となっている「すいとんの試食会」が開かれた。
この試食会は、北区商店街連合会が企画・運営するもので、今年で22回目。用意した200食は、およそ2時間でなくなるほどの大盛況であった。
訪れた人々は、手作りの温もりあふれるおいしいすいとんを堪能し、会場は平和な今を象徴するような笑顔と活気で満ち溢れていた。
「すいとんの試食会」は、「北区平和祈念週間」初日の恒例行事で、平和だからこそ食べられる美味しいすいとんを食べることを通じて、平和であることの尊さと手作りの温かさについて考えてもらおうと、おかみさん元気クラブの企画・運営により平成12年から毎年実施。昨年度からは、北区商店街連合会が運営している。
すいとんは、主食の米に代わる代用食として戦中戦後の食糧難を支えた代表的な食べ物で、当時は具材がほとんど入っていない汁に水で溶いた小麦粉を入れたとてもシンプルなものであった。今回食されるすいとんは、鶏肉やこんにゃく、大根など平和だからこそ食べられる6種類もの具が入っている。
この日、商店街の方々が食材の吟味からだし汁作り、下ごしらえ、調理、提供までを行った、200食分のすいとんが振る舞われ、多くの来場者が足を運び、2時間でなくなるほどの大盛況であった。試食会の会場では、商店街の方々の人情味溢れる手作り料理に、子どもから大人まで幅広い世代の人々が自然と顔をほころばせていた。
すいとんを味わった男性は「終戦直後のすいとんは、こんなにおいしくなかった。訪れるのは、今年で4回目になります」と話してくれた。すいとんを完食した小学生の女の子は「初めて食べました。餅みたいでもちもちしていておいしい」と満足そうに話した。
北区商店街連合会女性部の小松部長は「戦後80年近くになって、戦争体験者も少なくなり、お話をお聞きする機会が少なくなりました。平和を考えることは大切なことだと思います。今年も商店街の店主に専門的な「こんぶ」や「削りだし」のご指導をいただきました。これからも美味しいすいとん汁を召し上がり平和について語り合い、楽しい時を過ごしいただけたらと思います」と話した。
<参考> 北区平和祈念週間事業
北区が昭和61年に制定した「平和都市宣言」を記念し、平成3年から毎年8月上旬の約一週間を平和祈念週間としている。今年の期間は8月6日(火曜日)から10日(土曜日)まで。この期間中、区民が改めて「平和」について考え、祈り、行動する契機となることを願い、赤羽会館や北とぴあを会場に、様々な事業を実施している。
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