子ども向けのプログラミング学習言語「scratch(スクラッチ)」が、全生徒に配布されているパソコンからブロックされていることについて
ご意見文
子ども向けのプログラミング学習言語、「scratch(スクラッチ)」が、一年くらい前から、北区教育委員会のポリシーで、全生徒に配布されているパソコンから、ブロックされているようです。これは、北区の情報教育にとって、甚大な機会損失である事を、教育委員会は認識されているのでしょうか。北区は NPO 法人プログラミング教育研究所と共催で、子供向けのプログラミングコンテストなどを行っています。このような先進的な取り組みがあるのに、児童の PC では、敷居の低い Scratch にアクセスできないのは、如何なものでしょうか。
現状、代替となるプログラミングの開発環境も、ブロックされて実現できません。子ども達の使い方に問題がある場合には、それを適切な方向に指導するのが教育の役目ではないかと思いますし、また各家庭においても、子どものコンピュータの使い方を把握し、指導する必要があると思います。中学校のパソコン部では、scratch がブロックされた事によって、コンテストや部活動そのものへの影響も出ているところもあると聞いています。禁止、ブロックするだけでは、貴重な機会の損失であるばかりか、今後のコンピュータ社会と付き合わざるを得ない子ども達の教育に、大きなマイナス要因となると考えます。Scratch を使ってよからぬ事をする児童・生徒は、個人的には方向が間違っているだけで、むしろコンピュータ関係の仕事に適性がある児童・生徒であると考えます。問題児と考えず、良き方向へ導き、将来の糧とする方向づけもまた、教育の一環であると考えますし、自分自身がそのような経過を経て、現在コンピュータ関係の仕事をしておる関係もありますので、よき指導者に会え、然るべき教えを受ける事は、彼らの人生の大きなターニングポイントにもなると思います。
ぜひブロックを解除するよう再考頂き、やりたい生徒がやりたい時にプログラミングに触れる事のできるよう、また一見問題児に見える子ども達を、正しい方向に導く施策をお願いしたく、よろしくお願い申し上げます。
回答文
回答日:令和5年8月2日
日頃より、北区の教育施策にご理解とご協力を賜り、ありがとうございます。「北区ホームページ」よりお寄せいただきましたご要望につきまして、学び未来課より回答いたします。
北区教育委員会では、学習用プログラミングソフトとして知名度が高いこともあり、Scratch(スクラッチ)の利用を全校においては制限しておりませんでしたが、提供されているWebページ内で第三者との共有機能やコメント機能があるため、活用方法については、これまでも課題となっておりました。そのような中この度、NPO法人プログラミング教育研究所との協力により、北区専用のScratchページ「きたらっち」を作成しました。
「きたらっち」は、本家Scratchサイトのように第三者との共有は不可であり、北区内の児童生徒・教員間のみ共有が出来るようなっております。
つきましては、全校において本家Scratchサイトを7月21日(金曜日)より、「きたコン」からのアクセスを制限致しました。
今後は、授業やクラブ活動で「きたらっち」を使用したいと要望のあった学校に、運用方法をご案内していく予定でございます。
また、児童生徒が自主的に使用したい場合は、アプリ版を利用していただくことになります。アプリについては、7月18日(火曜日)よりGooglePlayStoreから、インストールが可能となっております。Scratchのアプリ版は第三者との共有機能は無く、自身でのプログラム作成のみが可能となっております。
以上が、回答となります。今後とも、北区の教育施策にご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
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