2024年度 校内研究

ページ番号2002987  更新日: 2025年9月25日

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海洋教育について

実施の効果及び課題

(1)特別の教育課程の編成・実施により達成を目指している目標との関係
 本校の教育目標は、「共生の精神に満ち、国際的視野に立ち、大きな夢の実現のために限りなく向上に努める人を育てる。」
 ・自 主 自ら考え正しく判断し行動する人
 ・創 造 先人に学び、未来の文化を創る人
 ・飛 翔 視野を広く、高き理想を目指す人
 である。海育科においても、各教科における見方・考え方を働かせ、「なぜ、どうして」という疑問を大切にし、一つの「問い」が解決すると同時に新たな疑問が生じる探求型の学習を行った。
海洋と人類の共生を実現するためには、教科を横断した幅広い視点から考えることが必要であり、共生のあり方には答えがないため、一人一人が自分ごととし、対話を重ねながら実現に向けて探究していくことが必要であるが、海洋科に配当できる授業時数には限りがある。短い単元の中で「問い」を発展させていくことに課題がある。

(2)学校教育法等に示す学校教育の目標との関係
 教育課程特例校(海洋教育(海育科))である本校では、1・2学年の理科、社会科でそれぞれ6時間、1学年の総合的な学習において5時間を配当している。1学年においては、宿泊行事である岩井臨海学園の中でも「海との出会い」、「海の科学」、「海の保全・利用」等について多面的な視点から海洋教育を取り入れ、体験的な学習を通してより深い学習へと導くことができている。
 海育科の学習では、海をより身近なものとして捉え、自分ごととして学習を進めていく必要性がある。しかし、海に直接触れる機会は1学年の岩井臨海学園のみである。岩井臨海学園不参加の生徒や2学年の生徒について、機会をどのように設定するかが課題である。

課題の改善のための取組の方向性

 (1)については、週1回行われるNIE活動において、積極的に海に関する題材を準備し、海に関する諸問題について自分の考えをまとめる時間とリンクさせ補っていく。
 (2)については単元計画のさらなる工夫を図る。2学年(岩井臨海学園不参加の1年生も同様)においては、海洋教育についての体験的な学習の実施が難しいため、画像やインターネット動画の活用や時事問題を取り上げ、海に親しみをもち、海との関わりについて主体的に考えることができるようにしていく。海洋教育全体について、より高度な専門性が必要である分野と感じている。

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